はじめに
Backlogをご利用中の皆様、日々の開発業務お疲れ様です。今回は、Backlogの料金支払い元、つまり契約者を変更する方法について解説します。組織変更や経理担当者の変更、あるいは別部署への引き継ぎなどで、支払い元を変更したいというケースは少なくありません。このTipsでは、その具体的な手順と、実務で遭遇しうる注意点について、DevOps・インフラエンジニアの視点から詳しく解説していきます。
基礎知識:Backlogの契約者と支払い方法
Backlogの契約者とは、料金の請求先となる主体を指します。これは、Backlogの契約を管理し、支払い義務を負う個人または法人です。支払い方法は主に「銀行振込」と「口座振替」の2種類があります。どちらの方法で支払っているかによって、支払い元変更の手順が異なります。
銀行振込の場合の支払い元変更手順
銀行振込でBacklogの利用料金を支払っている場合、請求書に記載される連絡先情報が支払い元情報となります。そのため、支払い元となる会社や担当者が変更になった場合は、以下の手順で対応します。
1. 連絡先情報の変更:
Backlogのスペース設定画面にある「連絡先情報」セクションで、請求書に記載したい新しい契約者情報(会社名、住所、担当者名など)を入力・更新します。
2. 請求書のダウンロード:
連絡先情報の変更後、再度「請求書をダウンロード」機能を使用して、新しい契約者情報が記載された請求書を取得してください。
この請求書をもって、新しい支払い元へ料金の請求が行われるようになります。
口座振替の場合の支払い元変更手順
口座振替で支払いを行っている場合、支払い元(契約者)の変更には、金融機関との手続きが必要になります。
1. 口座振替依頼書の請求:
Backlogの「お問い合わせフォーム」より、新しい口座振替依頼書の送付を依頼してください。
2. 書類の記入と返送:
送付されてきた口座振替依頼書に、新しい支払い元情報(新しい契約者名義の口座情報など)を正確に記入し、指定された方法で返送します。
3. 処理完了までの待機:
書類の記入・返送後、金融機関での手続きやBacklog側での確認に時間がかかる場合があります。変更が完了するまでの間、既存の口座からの引き落としが継続されるか、あるいは一時的に支払い方法の調整が必要になるかなど、詳細についてはBacklogのサポートチームから別途案内がありますので、指示に従ってください。
サンプルプログラム(API連携による連絡先情報更新のイメージ)
銀行振込の場合、連絡先情報はBacklogの管理画面から手動で更新するのが一般的ですが、もし多数のスペースを管理していて、かつAPI連携が可能な環境であれば、APIを利用して連絡先情報を自動更新するスクリプトを作成することも考えられます。以下は、PythonとBacklog APIを利用して連絡先情報を更新する概念的なサンプルコードです。
import requests
import json
— 設定項目 —
BACKLOG_SPACE_ID = “your_space_id” # あなたのBacklogスペースID
BACKLOG_API_KEY = “your_api_key” # あなたのBacklog APIキー
BASE_URL = f”https://your_subdomain.backlog.jp/api/v2″ # あなたのBacklogのURL (例: https://example.backlog.jp/api/v2)
新しい連絡先情報
new_contact_info = {
“companyName”: “新しい契約者株式会社”,
“companyAddress”: “東京都千代田区…”,
“contractorName”: “山田太郎”,
“contractorMailAddress”: “taro.yamada@newcompany.com”,
“contractorTel”: “03-xxxx-xxxx”
}
def update_contact_info(space_id, api_key, base_url, contact_data):
“””
Backlogスペースの連絡先情報を更新する関数
“””
url = f”{base_url}/space/{space_id}/mail/address” # 連絡先情報更新用のAPIエンドポイント (※実際のAPI仕様をご確認ください)
headers = {
“Content-Type”: “application/json”
}
params = {
“apiKey”: api_key
}
try:
# APIリクエストを実行
response = requests.put(url, headers=headers, params=params, data=json.dumps(contact_data))
response.raise_for_status() # エラーがあれば例外を発生させる
print(“連絡先情報の更新に成功しました。”)
print(f”ステータスコード: {response.status_code}”)
# 更新された情報を表示 (APIのレスポンスによる)
# print(json.dumps(response.json(), indent=2, ensure_ascii=False))
except requests.exceptions.RequestException as e:
print(f”連絡先情報の更新中にエラーが発生しました: {e}”)
if hasattr(e, ‘response’) and e.response is not None:
print(f”ステータスコード: {e.response.status_code}”)
try:
print(f”エラーレスポンス: {e.response.json()}”)
except json.JSONDecodeError:
print(f”エラーレスポンス: {e.response.text}”)
except Exception as e:
print(f”予期せぬエラーが発生しました: {e}”)
if __name__ == “__main__”:
# 実行前に Backlog APIのドキュメントで、
# 連絡先情報更新に対応するエンドポイントとリクエストボディの形式を必ず確認してください。
# 上記URLやcontact_dataのキーはあくまで例です。
print(“Backlogの連絡先情報を更新します…”)
update_contact_info(BACKLOG_SPACE_ID, BACKLOG_API_KEY, BASE_URL, new_contact_info)
注意: 上記サンプルコードは、連絡先情報更新用のAPIエンドポイントが存在し、指定された形式でリクエストが受け付けられることを前提とした概念的なものです。実際のAPI仕様はBacklogの公式ドキュメントで必ずご確認ください。APIキーの管理には十分注意してください。
応用・注意点
- 変更の反映タイミング: 銀行振込の場合、連絡先情報変更後に発行される請求書から反映されます。口座振替の場合は、書類手続き完了まで時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで申請しましょう。
- 請求書の宛名・送り先の確認: 支払い元(契約者)の変更と同時に、請求書の宛名や送り先も変更する必要があるか確認しましょう。「請求書の宛名や送り先は変更できますか?」といった関連ヘルプ記事も参照することをおすすめします。
- NPOプランなどの特別プラン: NPOプランなど、特別な割引が適用されている場合は、契約者変更によってプランの条件に影響が出る可能性がないか、事前にBacklogサポートに確認することが重要です。
- 複数スペースの管理: 複数のBacklogスペースを契約している場合、それぞれのスペースで契約者情報が紐づいている可能性があります。意図したスペースの契約者情報のみが変更されるよう、対象スペースを明確にして手続きを進めてください。
- API利用時の注意: APIを利用して連絡先情報を更新する場合、APIキーの漏洩は情報漏洩に直結します。APIキーは安全に管理し、必要最低限の権限のみを付与するようにしましょう。また、APIの仕様変更に追従できるよう、定期的なコードの見直しも必要です。
Backlogの支払い元変更は、組織の健全な運用において必要な手続きです。本Tipsを参考に、スムーズな変更作業を行っていただければ幸いです。

コメント