導入
プロジェクト管理において、Backlogのガントチャートはチームの進捗可視化に非常に強力ですが、会議資料や社外への報告用として「Excel形式での提出」を求められるケースは少なくありません。ブラウザ上で確認するだけでなく、オフライン環境での閲覧や、個別のカスタマイズが必要な場合に、標準のExcel出力機能を活用することで、報告資料作成の手間を大幅に削減できます。
基礎知識
Backlogのガントチャートは、課題の開始日・期限日を元に自動生成される視覚的なスケジュール表です。ここでの「Excel出力」とは、単なるスクリーンショットではなく、課題ID、件名、担当者、開始日、期限日、進捗率といった構造化されたデータをExcel形式のテーブルとして書き出す機能を指します。このデータ形式であれば、出力後にExcel側で条件付き書式を設定したり、ピボットテーブルで集計したりすることが容易になります。
実装/解決策
BacklogのガントチャートをExcelに出力する手順は非常にシンプルです。
1. Backlogのプロジェクト画面から「ガントチャート」タブを選択します。
2. 画面右上の「表示設定」メニュー(三点リーダーアイコン)をクリックします。
3. メニュー内に表示される「Excel出力」を選択します。
4. 自動的にブラウザのダウンロードフォルダへ「gantt.xlsx」のような名称でファイルが保存されます。
この際、フィルタリング機能を使って特定の担当者やステータスのみを表示した状態で出力すると、必要な情報だけを抽出したレポートが作成可能です。
サンプルプログラム
Backlog APIを活用し、手動操作を自動化して特定のガントチャートデータを取得するPythonスクリプト例です。API経由で取得したJSONデータをpandasでDataFrameに変換し、Excelファイルとして保存します。
import requests
import pandas as pd
APIキーとスペースIDを設定
API_KEY = 'あなたのAPIキー'
SPACE_ID = 'あなたのスペースID'
PROJECT_ID = 'プロジェクトID'
Backlog APIから課題一覧を取得
url = f'https://{SPACE_ID}.backlog.com/api/v2/issues?apiKey={API_KEY}&projectId[]={PROJECT_ID}'
response = requests.get(url)
issues = response.json()
必要なカラムを抽出してデータフレームを作成
data = []
for issue in issues:
data.append({
'課題キー': issue['issueKey'],
'件名': issue['summary'],
'担当者': issue['assignee']['name'] if issue['assignee'] else '未定',
'開始日': issue['startDate'],
'期限日': issue['dueDate'],
'進捗率': issue['progress']
})
df = pd.DataFrame(data)
Excelファイルとして出力(PandasのExcelWriterを使用)
file_name = 'project_gantt_export.xlsx'
df.to_excel(file_name, index=False)
print(f'{file_name} を出力しました。')
応用・注意点
現場で運用する際の注意点として、以下の2点に留意してください。
1. データの鮮度管理: Excelに出力した時点でのスナップショットになるため、出力後のBacklog上の更新は反映されません。定期的な会議前には必ず再出力する運用ルールが必要です。
2. 権限の確認: APIを利用する場合、APIキーの管理には十分注意してください。また、Excel出力時に表示される項目は、現在の表示設定に依存します。意図したカラム(工数やカスタム属性など)が含まれていない場合は、Backlog上の表示設定を確認してから出力してください。
Excelに出力することで、チーム外のマネージャーや顧客に対しても、馴染みのあるフォーマットで状況を共有でき、スムーズなプロジェクト推進が可能になります。ぜひ日々のルーチンに組み込んでみてください。

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