【ツール活用|実務向け】Backlogのプロジェクト管理者を適切に設定し、チームの自律性を高める方法

導入

開発プロジェクトが進行する中で、すべての権限をスペース管理者(全体管理者)に集中させることは、運用上のボトルネックになります。Backlogにおける「プロジェクト管理者」を正しく設定することで、スペース管理者への依存を減らし、現場主導の迅速な運用が可能になります。本記事では、この権限の重要性と、現場で迷わない設定手順を解説します。

基礎知識

Backlogには「スペース管理者」と「プロジェクト管理者」という2種類の権限があります。
スペース管理者は、スペース全体の設定や課金情報など、システム全般に関わる権限を持ちます。一方で、プロジェクト管理者は「特定のプロジェクト内」に限定された権限を持ちます。プロジェクト設定の変更やユーザーの追加・削除など、現場の運用に必要な操作を行えるため、チームリーダーやプロジェクトマネージャーに付与するのが最適です。

実装/解決策

プロジェクト管理者を設定する手順は以下の通りです。

1. 対象プロジェクトの左メニューから「プロジェクト設定」を開きます。
2. 「参加ユーザー」タブを選択します。
3. 「プロジェクト管理者の設定」ボタンをクリックします。
4. 対象ユーザーを選択し、「プロジェクト管理者に設定する」ボタンを押して保存します。

ここで重要なのは、プロジェクト管理者は「一般ユーザー(制限なし)」である必要がある点です。外部ゲストユーザーには設定できないため、権限が付与できない場合は、ユーザー設定で権限種別を確認してください。

サンプルプログラム

GUI操作が基本ですが、プロジェクト管理者の割り当て状況をBacklog APIで確認するスクリプトを紹介します。設定漏れを監視する自動化ツールの一部としてご活用ください。

<Pythonによるプロジェクト管理者一覧取得サンプル>

import requests

APIキーとスペースIDを設定してください
API_KEY = “your_api_key”
SPACE_ID = “your_space_id”
PROJECT_KEY = “YOUR_PROJECT_KEY”

プロジェクト管理者の情報を取得する関数
def get_project_admins():
url = f”https://{SPACE_ID}.backlog.com/api/v2/projects/{PROJECT_KEY}/projectAdministrators?apiKey={API_KEY}”
response = requests.get(url)

if response.status_code == 200:
admins = response.json()
print(“現在のプロジェクト管理者一覧:”)
for admin in admins:
# ユーザー名をコンソールに出力
print(f”- {admin[‘name’]} ({admin[‘userId’]})”)
else:
print(f”エラーが発生しました: {response.status_code}”)

if __name__ == “__main__”:
# 実行して管理者一覧を確認
get_project_admins()

応用・注意点

現場で陥りやすいトラブルとして、「プロジェクト管理者に権限を渡しすぎてしまう」ことがあります。プロジェクト管理者はプロジェクトの設定を自由に変更できるため、誤ってカテゴリやカスタム属性を削除してしまうリスクがあります。

運用上のポイントとしては以下の通りです。
権限の最小化: プロジェクト管理者はチーム内で信頼できる数名に留め、必要最低限の人数で運用しましょう。
定期的な棚卸し: プロジェクトから離任したメンバーが管理者のままになっていないか、四半期ごとに確認する運用をルール化してください。
役割の明確化: 誰が「プロジェクト管理者」なのかをREADMEやWikiに明記しておくと、メンバーが困った時に誰に相談すべきかが明確になり、コミュニケーションコストが下がります。

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