導入:なぜCustom Instructionsが必要なのか?
GitHub Copilot Chatを使っていると、「毎回同じことを説明するのが面倒」と感じることはありませんか?例えば、「テストコードは必ずJestで書いてほしい」「Reactの関数コンポーネントはアロー関数で定義してほしい」といった、プロジェクトや個人のこだわりです。Custom Instructionsを設定すれば、これらの指示をいちいち入力する必要はありません。AIがあなたの好みを「最初から知っている」状態になるため、回答の精度が劇的に向上し、開発効率が飛躍的にアップします。
基礎知識:Custom Instructionsとは?
簡単に言うと、AIに対する「事前設定」です。チャットを始めるたびにプロンプトを入力するのではなく、GitHubの設定画面に「このプロジェクトではこうしてほしい」というルールを書き込んでおきます。これにより、AIはプロンプトパーソナライズされた状態で応答を生成します。
実装:設定の手順
設定は非常に簡単です。以下の手順で行います。
1. GitHub.comにログインし、右上のプロフィールアイコンから「Settings」を選択します。
2. 左側のメニューにある「Copilot」をクリックします。
3. 「Copilot Chat」セクション内に「Custom instructions」という入力欄があります。
4. ここに、AIに守らせたいルールを記述して「Save」を押すだけです。
サンプルプログラム:推奨の設定例
以下のテキストをコピーして、ご自身のCustom Instructionsに貼り付けてみてください。プロジェクトのルールに合わせて書き換えることで、最強のコーディングパートナーになります。
以下の開発ルールをすべての回答に適用してください。
1. テストコードは必ず「Jest」と「React Testing Library」を使用して記述すること。
2. コンポーネントは関数型コンポーネントとし、アロー関数で定義すること。
3. 型定義には必ずTypeScriptの「interface」を使用すること(typeは避ける)。
4. コードの解説は、初心者にも分かりやすいように日本語で、簡潔な箇条書きで行うこと。
5. セキュリティを意識し、APIキーなどはハードコーディングせず環境変数を使用するコードにすること。
応用・注意点:現場で役立つポイント
1. プロジェクトごとに使い分ける
Custom Instructionsはグローバルな設定ですが、VS Codeのプロジェクトルートに「.github/copilot-instructions.md」というファイルを置くことで、プロジェクト単位で指示を上書きすることも可能です。
2. 指示を詰め込みすぎない
あれもこれもと指示を詰め込みすぎると、AIの推論能力が分散してしまうことがあります。基本的には「コーディング規約」や「フレームワークの選定」など、核心的な部分に絞るのがコツです。
3. 定期的な見直し
プロジェクトが進むにつれて規約が変わることもあります。AIの回答に違和感を感じたら、まずはCustom Instructionsの内容が今の環境に合っているか確認しましょう。これが「AI教育」の第一歩です。
まずはシンプルなルールから設定して、Copilotとの「相性の良さ」を実感してみてください!

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